DVDレビュー
とうとう男はつらいよ最後の48作目
「寅次郎紅の花」を観てしまいました・・・
「寅さんこれで最後なんだよな。」そう心し
涙を堪えラストの寅さんを観ました!!
病気の寅さんを観るのはなんだかとても辛いなぁ・・・
声なんてもう小さくて、動く事だってままならないんだろうなぁ・・・
それでも笑っちゃうんだよなぁ・・・
奄美の海で寅さんとリリーさんが愛を告白した満男と泉を観て
「無様だっていいじゃないか・・」と言うリリーさんにそっと寅さんが肩に手を寄せようとするんだけどリリーさんが「傍に行ってやろう・・・。」と二人の傍に行っちゃう所なんて「あぁもう寅さん何やってんの!!」って声に出てしまうぐらい思わず笑っちゃったんだなぁ・・・
いつもみたいにやっぱり最後はリリーさんと喧嘩しちゃうんだけど・・・
リリーさんが一人で奄美まで帰ろうとすると
寅屋の二階でふてくさてた寅さんが階段を降りてきて「送っていくよ・・」と
タクシーにそっと乗り込む寅さん本当に良かったなぁ・・・
リリーが「何処まで送ってくれるのって聞くと?」
「男が女を送って行くって言ったら
玄関先まで送っていくもんだろ・・!!」
ってそれ聞いたら観ているこっちも
なんか嬉しくって涙出てきちまった!!
これでハッピーエンドでいいじゃないかと思ったけど・・
一週間で奄美を出て行ったみたい、最後はやっぱり寅さんでした(笑)
評価は・・・
星4.5つ
★★★★★!!
最後の0.5はラストまで観たかったことかなぁ・・
幻となったラストの50作目では最後のマドンナは黒柳さんで山田監督は最終作で寅次郎が子供たちとかくれんぼをしている最中に息を引き取るらしい・・・
でも今思うと悲しい最後より今もきっとどこかで
旅してさ美人をみかけては恋してのかなぁ・・・そう思える
この最後でいいのかもしれない・・・(涙)
最後と言っても
この後の特別編ハイビスカスの花がありますが・・・
そして主演の渥美さんは本当に凄い役者さんだと思います・・・
寅さんのイメージを守るためにプライベートは一切語らず
仲が良い人に自宅を教えることもなく車も持たず
家族からも離れて質素なストイックな暮らしをしていたと言う・・・
そして女優の石田ゆりこさんが出て来たときに
マドンナにいいなぁと思ったらしいんだけど、そういうことは
けして山田監督に口出しはしないのだ、役者は役者だから
たとえ自分がおもしろくないと思っても演じることに徹したそうだ・・・
わがままいい放題の織田雄二に聞かせてやりたい!!
こういう役者、映画がない
この時代が本当に残念で寂しいそんな気がする・・・
だからこそ今の若い人達に観てもらいたい作品です・・・。